TOPICS & NEWS

お役立ちコラム2018.09.15

生徒さん自身が上達を実感できずに息詰まっている時の言葉掛けや対応は?

ヴァイオリンを始めたて間もない時期は、できないことがどんどんできるようになります。自分でも上達を実感できるので、もっと頑張ろうとモチベーションがあがると思います。

しかしヴァイオリンの練習を長年続けていると、練習がパターン化してきます。さらに、ポジション移動など少しレベルを高い練習を始めると、覚えることが更に増えてきます。

そこで、生徒さんが練習を始めてから一定の期間が経過すると、

「私ほんとうに上達してますか?」

「ポジション移動始まると先が長すぎて心が折れそうになります」

などの「弱音」が聞こえるようになります。

長い期間弾いてると、段々耳が肥えてきて「こういう音を出したい」「あの演奏者みたいになりたい」と目標意識が高まります。講師から見てうまくなってるにも関わらず「これじゃ全然だめ」と自己意欲が高まるんですね。

そんなとき講師としてはどう対応するべきでしょうか。私が実際にやってみたコミュニケーションの例をお伝えしますので参考にしてみてください。

まず、日頃のレッスンから「何がよくて何が克服ポイント又は練習ポイントか」とはっきりと言うことがポイントだと考えています。

「段々上達してきてるから大丈夫だよ」という、ある意味抽象的な元気づけは「先生は私の演奏を細部まで見てくれているのかな?」と、多少の不信感を与えてしまうケースもあるように感じています。

「何が」上達してきてるかをストレートに具体的に伝える。そして「何をどうすれば」いいか生徒さんが「上達してる自分」がイメージしやすい言葉で伝えることが大事です。

生徒数が80人を超えていた時期でも、私は全ての生徒さんのことを把握していました。でもさらに、文字にした方が私自身も改めて生徒さんを理解できると考え、一人一人にアドバイスを書いて渡してみようと考えました。

どんな形式がいいのか試行錯誤したのですが、最終的には年に1度オリジナルの「通信簿」を作成しました。5段階評価とコメント、克服のためのエクササイズの方法などを記載したものです。

通信簿で文字にすると、そして自分ができてること・できてないことがパッと見てすぐ分かるので、私からのメッセージが伝わりやすくなりました。

そして何より、通信簿は生徒さんにとって、学生に戻ったような懐かしさがあったようです。生徒さん同士でどうだった?と見せ合いながら、更に目標意識が高まるという副産物もうまれました。

「たくさん生徒さんいるのに、先生こんなに見ててくれたなんて嬉しい!」

「自分の克服ポイントが一発でわかるから助かるし、練習にやりがいを感じる」

「心が折れそうになってたからこれに救われた」

と、とっても喜んで頂けました。

講師側が何かアクションをした分、生徒さんも応えてくださいます。生徒さんのちょっとした言動を見逃さずによく生徒さんを観察し、労を惜しまずきっちりと伝える。続けていると色んなことが見えてきて、生徒さんとの新たなコミュニケーションが生まれるかもしれませんよ♪

※この記事は葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストAyaさんの原稿を元に担当が編集しました。

>>葉加瀬アカデミーのコーチになるメリットとは