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お役立ちコラム2021.03.18

魅力的な音楽を奏でるために♪曲を演奏する上で大切なこととは

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こんにちは。葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストのAyaです。

皆さんは曲を演奏する上で大切にしていることはありますか?
「目標の曲を最後まで間違えずに弾く」
「音程を正確に取る」
「楽しんで弾く」

どれもとても大切なことです。ただ、間違えないことを意識するあまり、楽譜に書いてあることを完璧に弾くことを目指していませんか?今回は曲を演奏する上で大切なことは何か考えていきたいと思います。

【演奏するという気持ち】
まず演奏の根本は「演奏するという気持ち」です。
でも、ただ楽譜に忠実に弾くだけで「音楽」と言えるでしょうか?
人間の喜怒哀楽は全て音になって現れます。例えば、疲れているなと感じる時に無理に弾くと、活気のない音になってしまいます。その時の気持ちが音になってしまうので、「さあ弾こう」という気持ちの時に弾くことがとても大切です。

【自分の気持ちを表現する】
話すことでも自分の気持ちを表現するのは難しい時もあるのに、「ヴァイオリンで表現なんてできるの?」と思われるかもしれません。しかし、ヴァイオリンは非常に感情が乗りやすい楽器の1つです。

多少のミスはあるものの「ここはこう弾きたい」という気持ちを持って弾くのと、ただただ間違えずに機械的に弾くのとでは、どちらの演奏が感動するでしょうか?私は間違いなく前者であると思います。間違えずに弾くことは大切ですが、間違えることを恐れて機械的になってしまうより、多少間違えてしまっても「こう弾きたい」「こういう気持ちを込めて弾きたい」という気持ちが聴いている人に伝わる演奏の方が、より魅力的に感じます。

【弾いた曲は自分のレパートリーに】
演奏家は、過去に弾けた曲を継続して弾けないといけません。「何か弾いて」と言われた時にパッと弾けると良いですよね。大人からヴァイオリンを始めた方も、弾いた曲はぜひ自分のレパートリーにしてみてください。いつ「弾いて」とリクエストされてもいいように準備しておけたらいいですね。

【作曲家の生い立ちを調べる】
曲を弾く時に作曲家について知ることが何よりも大切です。
具体的には、作曲家の生まれた国や育った国、いつの時代の人か、どんな家庭環境だったか、母国語など、まず最低限これらを調べるだけでも、その作曲家や作曲した音楽の特徴や性格が分かってきます。

【作曲家の音楽の傾向】
どの作曲家にも音楽のパターンがあります。有名な作曲家を例に出して比較してみたいと思います。

●モーツァルト
ほとんどの曲が長調でできていて、軽快・装飾音が多用されている・美しい曲・明るく華やかに聴こえる曲が多いです。

●ベートーヴェン
性格は気分の揺れが激しく、優しいと思えば、逆に冷たい部分もあったそうです。その性格が曲に現れているように思います。

例えば「ロマンス第2番ヘ長調」は優美で穏やかな曲調です。私の中でベートーヴェンの曲の中で最も美しい曲です。また、皆さんよくご存知の「交響曲第5番『運命』」は「ダダダダーン」と重々しく始まります。

このように、比較してみると作曲家によってそれぞれパターンがあります。それは和音の響き・リズムなどにも表れます。その情報があるかないかだけでも、曲に対する理解度が変わってきますので、作曲家についての知識を深めておくのをオススメします。

【曲ができた背景】
演奏する上で、曲ができた背景を知ることもとても重要です。それを知っているだけで、どのようなイメージで弾いたらいいか、どんな音色で弾くのかが想像できますね。

葉加瀬校長の曲にも1曲1曲に題名がついています。作曲の経緯や曲ができた背景について調べると、「どんな音で弾けばいいか」「どういうボーイングで弾けばいいか」などダントツにイメージがしやすくなります。葉加瀬校長の楽曲の解説は
UNIT72 葉加瀬校長による解説動画 SET05 葉加瀬校長楽曲編
で校長自らお話しされています。ぜひご覧になってみてください。

それと同じように、いつ・どこで・何が起こっていた時代に曲ができたのかを調べてみると、具体的にどのようなイメージで弾いたらいいかイメージがつきやすいものです。

例えば、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界」は、ドヴォルザークが新世界であるアメリカ滞在中にホームシックにかかってしまい、故郷であるボヘミアを思って作った曲だと言われています。ドヴォルザークは鉄道が趣味で、第4楽章の冒頭が、蒸気機関車が発車する時のイメージというのは有名な話かもしれません。

いかがでしたか?
曲を演奏する上で大切なことを挙げてきました。仕事や勉強などと両立しながらヴァイオリンを練習する時間を確保することはなかなか容易なことではありませんが、「曲ができた背景」を知るだけで、弾き方やボーイング・ポジションの取り方の問題があっという間に解決することもあります。

ほんの数分あれば調べられますので、ぜひ調べてから演奏してみてください。具体的な曲のイメージができて音色が変わるかもしれません。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。



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