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お役立ちコラム2021.05.20

ヴァイオリンの大敵!梅雨を乗り切る方法とオススメグッズ

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こんにちは。葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストのAyaです。

これからヴァイオリンの大敵である梅雨がやってきます。最近も雨が降ると少しではありますがジメジメしていると感じます。
梅雨はヴァイオリンにとってとても厄介な季節です。うっかりまだ乾燥対策のアイテムを楽器ケースに入れている方はいらっしゃいませんか?保湿剤を入れている方はすぐに取り出して下さいね。

今回は、梅雨を乗り切る方法とAyaのオススメグッズをご紹介したいと思います。

【湿度が高いとヴァイオリンはどうなってしまうのか?】
ヴァイオリンと弓は、木材と馬毛などが使われているために湿度の影響をもろに受けます。湿度が高い時に起こりうる問題は以下になります。

①「膠(にかわ)」という接着剤が溶ける
②カビが発生する
③楽器の変形

湿度が高いと楽器の表面がベタついたり、弾きにくい状態になるのはもちろん、楽器が痛みやすくなってしまいます。カビが生えてしまうと何度掃除しても再び発生してしまうそうです。こまめに楽器ケースを開いて楽器の様子を確認してみて下さい。

また、音の鳴りにも影響があります。私が弾いているヴァイオリンはケアをしていれば納得いく音が出るのですが、ヴィオラは梅雨時になると、ケアをしていても音がこもってしまったり自分の思っている通りの音が出ないので、嫌な時期が来てしまったなという感じです。今年はいい音が鳴るような対策を考えたいと思っています。

【快適な環境】
ヴァイオリンにとって快適な環境は、演奏者にとって快適な環境だとヴァイオリンマイスターの茂木さんはおっしゃっています。葉加瀬アカデミー会員の方は Lesson01-11-03 楽器の保管(本体、弓) をご覧頂いたことはありますか?まだの方はぜひ一度ご覧になってみてください。

【ヴァイオリンの保管場所】
夏場はできるだけ風通しのいい部屋に保管できるといいと思いますが、人が住んでいる環境であればほとんどは問題ありません。
直射日光が当たる場所や熱気がある場所での保管は不向きです。

【危険なのは湿度だけじゃない?】
1年を通して気温の変化を敏感に感じる方が多いと思います。楽器も人間と同じで敏感です。
「梅雨」はジメジメして危険というのは知識として頭にある方が多いのですが、忘れてはいけないのが、夏場の車のトランクです。

炎天下の中、ほんの数分だからと車に楽器を置いてしまったことはありませんか?ほんの数分でも、エアコンが切れた瞬間に車内の温度が急激に上がってしまいます。
下手をすると、「にかわ(膠)」が溶けてしまうことがあります。夏場は外出する時はどこに行くにも、肌身離さず持つのをお勧めします。

【梅雨を乗り切るオススメグッズ4選】
①ドライフォルテ
何回かお役立ちコラムでもご紹介してきましたが、Aya一押しです!
これは除湿剤ですので、湿気が多い時期にしか使えません。防カビ効果や消臭効果があります。
ドライフォルテは、過度な乾燥はせずに適度な湿度に保ってくれるので、私は毎年この時期に使っています。これを入れることで、楽器の音にも少しずつではありますが響きが出てくるといった変化もありました。

除湿剤だったら市販のクローゼット用の除湿剤やお菓子に入っているシリカゲルでもいいの?という質問をよくいただきますが、楽器は繊細です。クローゼット用はクローゼット用、お菓子用はお菓子用というように、楽器には楽器用のものを使いましょう。

②ペグコンポジション
ペグコンポジションは、ペグの滑りを良くするためによく使われます。茶色いチョークになっていて、糸巻き部分にペグコンポジションを塗ると滑りが良くなり、チューニングがスムーズにできるようになります。

今の時期、楽器のペグが回りにくくて「ギギギギ」と今にも折れてしまいそうな音がしたり、ペグが硬くて回らずチューニングができなくて困っている方は1本持っておくと安心です。これは湿度が高い時期をメインに使うことが多く、年間通して使うものではないので、購入するか迷う方も多いと思いますが、あると便利です。

私は昔、チューニングをしている時にペグが硬くて無理に回していたら、ペグをバキッと割ってしまったことがありました・・・
ペグの滑りを常に良い状態にして、こういう失敗をする方が1人でも減ると嬉しいです。

③モイスレガート
ヴァイオリン型や四角などのシートで、2年間ケース内の湿度を一定にしてくれる、年間通して使えるものになります。時期によって乾燥剤と保湿剤の入替が面倒な場合はこちらのモイスレガートをお勧めします。

④ヴァイオリン用のレインコート
雨の日、霧のような雨粒は特に楽器ケースに染み込みやすいので、中の楽器は無事かなとよく思うものです。雨の日はハードケースが心強い気がします。
レインコート代わりに、透明の袋などで雨用のカバーを手作りしている方もいらっしゃいますが、ケースの上からかぶせる「Pedi」のレインコートがお勧めです。生地に防水加工されているので、雨の日でも安心して持ち運びできますし、使わない時は小さく折りたたみもできるので、楽器ケースの外ポケットなどに入れておけばいざという時に安心です♪常備しておけば、突然の雨の時も乗り切れますね。

いかがでしたか?
私のおっちょこちょいな実体験を披露してしまいましたが、湿度が高すぎる環境はヴァイオリンにとって何もいいことがありません。
音のこもり、べたつきが気になる方は一度楽器ケースに除湿剤を入れて様子を見てみましょう。

「ヴァイオリンにとって快適な環境=演奏者にとって快適な環境」ですので、少し暑いなと感じたらヴァイオリンも暑い・ジメジメして不快と感じたらヴァイオリンもきっと同じことを感じているはずです。楽器にとって快適な環境作りができるといいですね♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。



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