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お役立ちコラム2021.06.24

ヴァイオリンを弾いている時の姿勢のセルフチェックと正しい姿勢

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こんにちは。葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストのAyaです。

ヴァイオリンを弾いている時の姿勢は、音や弾きやすさにも影響します。ついつい楽譜を追うことに夢中になっていて、前屈みになっていたり足を組んで練習をしたりしていませんか?

また、弾き続けていると肩が凝ったり腰や腕が痛くなってしまうこともあると思います。ヴァイオリンは日常生活で使っていない筋肉を使って弾くので、楽器を構えるだけでも身体に負担がかかります。

身体が不調になる時は「力が入りすぎ」と言われていますが、ヴァイオリンを弾くことによる身体のトラブルが多かった私は、力が入っているか先生に確認したところ「姿勢はいいし脱力できている」と言われ全く問題はありませんでした。ですので「力が入っている=身体にトラブルが起きる」とは一概に言い切れませんが、「長時間同じ姿勢で」弾いていると身体に負担がかかるので肩こりや腰痛が起こることは確かです。

立って弾くときも座って弾くときも、自分がどのような姿勢で弾いているかセルフチェックをし、正しい姿勢はどのような姿勢か考えていきましょう。

【鏡を見ながらフォームを確認】
ヴァイオリンを始めたての方や音がかすれてしまう方にお勧めなのが「鏡を見る」ことです。鏡を見ることで、弓がしっかり真っ直ぐ弾けているか確認できます。弓を斜めに弾いてしまうと、音がかすれたり弓が滑ってしまいます。鏡を見ながら弾くと自分の弓がどう動いているかチェックできるので、上達への近道になると思います。

弾きながらだと気づかない右手の置き方や右肘の位置、左指のフォームも確認することができるので、基本的なフォームを見直したい方にもお勧めです。

【客観的に見るために録画をする】
録画することで、自分の音やフォームを客観的に聴いたり見たりすることができます。体が右側に傾いてしまったり、右肘が弦ごとに上下できていなかったり、弓を使う幅が狭いなど、弾いている時には気づかないことも発見できます。

今はスマートフォンで手軽に録画することができます。自分の演奏を録画することは勇気がいることだと思いますが、先生に聴かれるのではなく、あくまでも自分の練習用と割り切って録画してみてはいかがでしょうか?今では、スマートフォン用の三脚もたくさんあるので、便利です。

【正しい姿勢を覚えるための立ち方】
実際に、私が教室のレッスンで実践したことは、「壁を使う」ことです。

肩幅に足を開き、全身(頭・肩・お尻・足)全てを背中から壁につくように立つことです。

人間は骨格上どうしても猫背になりやすいとよく整体師さんから聞きます。また、座って弾いていると楽器の重さと慣れない姿勢で背中が丸くなってしまいます。

私は壁につくように立つことを意識したら、逆に反ってしまっているのではと最初感じましたが、鏡を見るとその姿勢が真っ直ぐでした。意識していないと猫背になってしまうこともあり、相当な意識で改善して行きました。

葉加瀬アカデミーの「Lesson01-06-01 立ち方(足、足の位置)」では、葉加瀬校長が「いつでも体重移動ができるようにするのが大事」だと仰っています。他にも立ち方について大事なことを仰っていますので、ぜひご覧になってください。

【座って弾く時の姿勢】
オーケストラや四重奏など、座って弾く機会がある方も多くいらっしゃると思います。
長時間練習で座って弾く場合、どうしても腰を深くかけて座ってしまうことはありませんか?背もたれがある椅子だと、寄りかかると一見楽になるかもしれませんが、重心が後ろになってしまうので弾きにくかったりいい音が出ないことが多いです。できるだけ浅く腰をかけて、両足の親指に重心をかけ、いつでもすぐに立ち上がれる状態で座れると良いです。

【正しいヴァイオリンの持ち方と脱力の方法】
楽器を持った時に顎だけで楽に支えられますか?違和感無く支えられれば肩当ての高さや向きが合っていると言えます。

今まで私が見てきた生徒さんで、楽器を構えた時に明らかに歯を食いしばっていたり、左肩が上がっているのを度々見かけました。その原因は「肩当て」です。肩当ての高さが自分の肩周りにフィットしていないということになります。

葉加瀬校長が「Lesson01-10-01 構え方」で「肩当てを挟んでしまわないこと、ただ置いているだけ」と仰っています。

【肩当ての高さと向きの重要さ】
良い姿勢を保つためには肩当ての高さと向きは非常に重要だと私は考えているので、楽器が滑ったりフィットしていないなと感じる生徒さんには、肩当てがフィットする大切さを理解していただける様に、レッスン内で肩当ての高さなどの調整に時間をかけています。フィットすると身体への負担も少なくなり、一気に弾きやすくなる方がほとんどでしたし、音の質の変化も感じられました。

【正しい姿勢を継続させるためにもこまめな休憩を挟む】
皆さんの練習時間はどのくらいですか?ついつい夢中になってしまうと1時間・2時間練習している方も少なくないと思います。

「弾いている時は痛くないのに、練習が終わってしばらくしたら急に肩や腰が痛くなるのはなぜ?」と生徒さんからよく聞かれます。弾いている時は集中しているので、練習している時に痛みは感じにくく、終わってリラックス状態になると痛みを感じやすいのです。練習する際はこまめに休憩を挟んだほうが、身体への負担が減らせます。

いかがでしたか?
ヴァイオリンの演奏は日常生活にはない姿勢をするために、身体に負担がかかりやすいので、こまめに休憩を取ったり、ストレッチをしたり、肩当てが自分にフィットしているかチェックしたりして、常に身体が痛くならない状態をキープできるといいと思います。

また、美しい姿勢はどんな姿勢なのか、鏡を見て研究するのも、憧れのヴァイオリニストに近づける第一歩のような気がします。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。



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