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お役立ちコラム2020.05.28

指番号がない楽譜で迷った時に~ポジションの決め方について~

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こんにちは。葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストのAyaです。

ヴァイオリンを始めてすぐの頃は、皆さん指番号が書かれた楽譜を使うことが多いと思います。
指番号が書かれていない楽譜を使うようになって、ポジション移動や0と4の使い分けはどうしたらいいのだろうと迷うこともあるのではと思います。今回は、指番号がない楽譜を使う時のポジションの決め方について考えていきたいと思います。

♪葉加瀬アカデミーのUNITでポジションが書かれていないのは?
葉加瀬アカデミーでは、UNIT30以降は中級者向け以上のLessonに該当し、指番号は演奏者1人1人が自由に決めて演奏をしていただきたいということから、指番号は書かれておりません。しかし、「自分で決めるにも、どのように決めていけばいいの?」と迷う方もいると思いますので、実際に曲を例に出してポジションの決め方を説明させて頂きます。

♪指番号やポジションの決め方
基本的には個人の好みによって変わりますので、例えばプロ1人1人でも同じ所があれば違う所もあります。

①0か4の使い分け
これは一番意見が分かれますが、曲の雰囲気や前後の音で考えるのが一番です。例えば、静かな曲やロングトーンの場合は、0だと少し機械的な音がしてしまうかなと思います。開放的な音を出したい時は0で弾くこともあります。また、前後の音を見て、弓の移弦や指が取りやすいかを考慮して決めるのもオススメです。

②ポジションの決め方
全体の曲の雰囲気をイメージしてその音色にあったポジションにできるといいですね。まずは弾きやすさを最優先にしていただき、弾いた時に「自分が思っている音色やフレージングではないな」と思ったら変えていくという風に練習していくと、自分オリジナルの指番号が決まります。

♪【Lesson33-06-01 「Sicilienne」(パラディス)】のポジションの決め方
※正会員様はリンクからご覧いただけます

実際に、ポジションや指番号を悩みそうな箇所をピックアップして考えていきましょう。

*最初の1小節目の「ソ」から2小節目の「シ♭」のポジション
①3rdポジションで取る
②1stポジションで取る

上記の2パターンが考えられます。
①の場合、同じ弦でスムーズにフレーズが取れる
②の場合、移弦を伴うので、少しフレーズが切れてしまう

→この場合は、①の3rdポジションで弾いた方が切れないでフレーズが取れることから、3rdが好ましい

*28小節目の「ファ」から「ミ♭」のポジション
①1stポジションで取る
②2ndポジションで取る
③3rdポジションで取る

上記の3パターンが考えられます。
①の場合、「ファ」だけがE線になり、音色が違ってしまいフレーズ感が出ない
②の場合、全て同じ弦で取れてフレーズが繋がる
③の場合、「ファミレ」までは同じ弦で3rdポジションでいけますが、その後
A.「ド」を3rdポジションのまま移弦するか
B.1stポジションに移動して取るか
という2つの選択肢になります。
Aの場合、スラーの途中で移弦が出てくるのでフレーズが途切れてしまう
Bの場合、スラーの途中でポジション移動をすると移動の音が目立つ

→この場合は、前の小節の指番号にもよりますが、全て同じ弦で取れてフレーズが繋がる2ndポジションが最適と言えます。

*27小節目のような、どのポジションで取っても移弦がある場合の決め手は?
①1stポジションで取る→「ファ」と「ミ♭」間での移弦で音色が変わる
②2ndポジションで取る→「ファ」から移弦せずにはいけず、最後の「シ♭」のポジションに迷う
③3rdポジションで取る→「レ」と「ド」間で移弦がある。しかし、曲調が滑らかな曲なので、①の1stポジションで取るより音色が柔らかく保てる

→この場合は、前後の指番号で多少変わってくると思いますが、③の3rdポジションが音色が柔らかく保てるのでいいかなと思います。曲の雰囲気が決め手になることもよくあります。

いかがでしたか?
指番号がない楽譜は、皆さんがレベルアップしてきたという証です。
まずは、
①1st-3rdポジションでそれぞれ弾くとどんな指使いになるか?
②自分にとって弾きやすい指番号はどれか?
③曲の雰囲気に合っているか(自分がイメージしている音色か)?
④移弦があったとしても弾いていて気にならないか?
を自分なりに分析して指番号を導き出してみてください。

ポジションを決めるのは最初は時間がかかりますが、慣れてくると楽しくなってきます。曲をたくさん弾いて試してみるとパターンが見えてきて、「これがいいかな」とすぐにわかるようになってきます。

また、ヴァイオリン仲間と指番号を書いた楽譜を見せ合い、比較するのもオススメです。自分と違う箇所についてどうしてこの指番号なのかを尋ねたり、情報交換をしたりすると自分のレベルアップにも繋がりますよ♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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