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お役立ちコラム2020.09.10

ヴァイオリンのお悩み解決!弓の毛や弦、松脂を替えるタイミング①

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こんにちは。葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストのAyaです。

弓の毛や弦や松脂。ヴァイオリンの消耗品の寿命はどの程度なのか、いつ・どれくらいの頻度で替えるべきか、迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は「弓の毛替え」について、替え時のサインや見分け方などを考えていきたいと思います。

♪毛替えをする目的
弓に毛が張ってあり、松脂を付けたら音は出ます。しかしながら、弓の毛で弦を擦ることで毛の表面が削られていくことをご存知でしょうか?削られていくと、毛が伸びてしまい引っ掛かりがなくなり滑ってしまいます。そうなると松脂をつけたとしても、弓を引っ掛けても毛が伸びているので弦に乗らなくなります。パワーがなくなるなど音にも影響があるため、毛替えをします。

♪毛替えをする頻度
毛替えの頻度は練習量によって変わってきますが、プロの演奏家には約3〜4ヶ月に1度替える方もいらっしゃいます。「毎日弾かない趣味程度の人はどの位の頻度?」とよく聞かれますが、最低でも1年に1回替えることをお勧めしています。松脂が付いた状態で長期間置いておくとカビが生えてしまうこともあります…。そうなる前に毛替えをしましょう。

♪毛替えをする時期
日本は季節によって温度や湿度に差が大きくあります。毛は湿度によって伸び縮みするものですので、タイミングが大事です。
冬の寒い乾燥時期を過ぎた後、夏になる前の5〜6月頃は毛替えに適した時期と言われています。

ご自分の発表会や演奏会などの時期が決まっていれば、楽器の点検と併せて毛替えを行うと「いつ毛替えしたっけ?」と忘れることがなくなるのでお勧めです。

♪毛替えをする良いタイミング
①弓元が黒ずんでいる
弓を持っている右親指が毛に当たることで指の油脂がついてしまいます。油脂がついてしまうことで弓元が黒ずんできます。弓を持っているとどうしても当たりやすい場所です。黒ずみは演奏にはさほど影響はないと言われていますが、見た目の問題です。

・毛替えしたての弓

・弓元が黒ずんでいる弓

②前回の毛替えから1年以上が経っている
前回の毛替えから1年以上が経っている方は、高温多湿や乾燥でダメージが来ていると思われますので、毛替えすることをおすすめします。

③数年ぶりにヴァイオリンを再開した
ブランクを経て数年ぶりにヴァイオリンを再開した方は、もしかしたら数年ぶりに楽器ケースを開いたという方が多いかもしれません。毛替えとともに楽器の点検も一緒に行うことをおすすめします。

④松脂を新調した時
松脂を新しくしたいと思ったら毛替えと同じタイミングがお勧めです。人が持っている松脂はつい試したくなると思いますが、混ぜてしまうと音の違いが分からなくなってしまうので、松脂を新調するタイミングで毛替えをするのがいいと思います。ただ、毛替えしたての毛に新しい松脂は、馴染むまでに相当な時間がかかりますので、練習前に慌てて松脂がつかないということがないように気をつけましょう。

⑤毛が少なくなってきた時
演奏時によく毛が切れることはありませんか?そうなると毛が少なくなり音の強さが感じられなくなります。それも毛替えする1つの目安です。

⑥演奏会本番2週間前くらい
私はカルテットの本番などの2週間前くらいに毛替えをすることがあります。直前すぎると松脂が毛に馴染んだ感じがしなくて違和感を覚えたりしますので、タイミング的に2週間前あたりに毛替えをするのが自分にとってベストだと気づきました。

大事な本番や演奏会に合わせて毛替えしたいという方は、毛替えした弓と松脂がどの位で馴染むかどうか意識されると、ご自身の演奏会前に替えるベストタイミングが分かると思います。

♪弓を扱う時の注意点
・弓の毛には直接指が触れないように気をつけてください。油脂がついてしまい劣化の原因になります。
・弓の木の部分についた松脂は、クロスで軽く拭き取ってください。
・時々、弓の毛もクロスで拭き取っている方もいらっしゃいますが毛を傷めてしまうので、弓の毛はそのままにしておいてください。

♪最後に
毛替えをするサインかな?と思ったら、まずは楽器屋さんで相談するのも良いですね。
毛替えと弦の張り替え、楽器の点検をひとまとめにすると、替える時期が一緒なので、「いつ替えたっけ?」と忘れてしまうことがなくなります。毛替えをするのとしないのとでは、弾き心地がまるで違います。弓の発音がよくなり、弾きやすくなりますよ♪

葉加瀬アカデミーLessonでは、ヴァイオリンマイスター茂木さんによる弓の毛替えの詳しい解説を動画でご覧いただけます。ぜひ参考にしてください。
Lesson01-11-02 弓の毛替え】※正会員様はリンクからご覧いただけます

次回は「弦の張り替え」についてピックアップしますので、お楽しみに♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属ヴァイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。



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