家でのバイオリン練習、NG習慣と良い習慣〜大人から始めた方の上達のコツ〜
2025.12.29

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

私は20年程講師をしてきて、大人からバイオリンを始めた方をたくさん見てきました。

その中で、上達する方はなぜ上達するのか?練習はたくさんしているのに上達しない方はなぜしないのか?をよく考えていました。

生徒さん1人1人個性がありますので、一概にこれが正解とも言えないですが、長年指導してきた中で、この練習方法はNG、逆に言えば、これを心がければ「上達する」と言えることをご紹介していきたいと思います。

♪【NG】いきなり長時間練習する→【OK】少しの時間でもコツコツ練習する

長時間練習するのはいいことだと思いがちですが、実はよくない面もあります。

・弾いた気になる
・練習終わりに疲れる
・肩こりなど体に支障が出る

などと、いきなり1時間練習しても効果は薄いのかなと感じています。

1日15-20分でもコツコツと練習した方が、集中できるので効果的だと思います。

♪【NG】曲ばかり弾いて音階などの基礎練習をしない→【OK】基礎練習を曲から探す

生徒さんの中には、曲だけを弾いて音階や練習曲は弾いていない方もいました。

曲を弾くほうが楽しいと仰る方が多いです。それは事実です。

でも、音階や練習曲を意識して練習できていると、音程が安定しますし音色も変わってきます。音階を普段弾いているかいないかは、演奏を聞けば講師には分かってしまいます。

音階なども練習して欲しいのが講師の本音ですが、もし練習するのが億劫だったら、曲の中で基礎練習を探してみてはいかがでしょうか?音階や分散和音でできている部分が意外とあったりして練習しがいがあります。

ただ曲を通すのではなく、「曲のこの部分は音階の練習になる」等と目的を持って練習すると、上達の近道になります。

♪【NG】自分の音を聞いていない、通しでただ弾くだけ→【OK】録音して客観的に自分の音を聞く

目的意識を持たないまま、ただ曲を最初から最後まで弾くことはあまりお勧めできません。

いつも同じところで止まったり、いまいち音程がハマっていないということはありませんか?

通し練習もとても大事なことですが、それだけだと、何につまずいているか・何が弾けていないかを自身で把握することができません。

そこでおすすめなのが、録音して客観的に自分の演奏を聴くことです。今はスマホでも録音できるので大変便利です。

録画・録音して自分の演奏を確認すると、自分の弾き方を客観的に見られるため、新たな発見があって上達の近道になります。

♪【NG】人と比べてしまう→【OK】練習した自分を褒めて自己肯定感UP

大人から始めた方にありがちなのが、人と比べてしまうことです。

人の演奏はうまく聴こえてきます。自分ができていないことが少しでもできていると、うまく聴こえてしまうのです。

人と比べるよりも、目的を持った練習を10-15分した自分を褒めて自信を持ちましょう♪

♪【NG】練習する時間が取れない毎日がプレッシャーになりストレスがたまる→【OK】知識を身につけたり、他の人の演奏を聴いて勉強する

これはダントツに多いお悩みでした。練習=楽器を弾くと思いがちですが、それと同じくらい大切なのは、曲の成り立ちを調べたり演奏の比較をしたり、知識を身につけることです。私自身も経験がありますが、知識があるのとないのとでは弾き方がガラッと変わります。

弾く練習がなかなかできない時は、慌てず知識を身につける時間と割り切ってもいいかもしれません。

いかがでしたか?
大人の方の練習方法で大切なのは、量よりも質です。

「何のための練習か?」
「これを練習することで何が得られるか?」
を考えるだけで集中して練習できると思いますので、ぜひ取り入れていただけたら幸いです。

バイオリンは大人から始める方が増えてきています。小さい頃から始めないと弾けないと言われる時代は終わりました。

練習方法で上達の仕方が変わるということを意識していただけたら嬉しいです。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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