こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。
習い事ランキング上位に入っている音楽教室。お子さんにピアノかバイオリンのどちらかを習わせたいけど、どちらがよいのだろう…と悩んでしまうこともあると思います。それなら「両方!」という選択肢も出てくると思いますが、今度は両立できるか不安になると思います。今回は、バイオリンやピアノを習い始めるのに良いタイミングや、バイオリンとピアノを両立するメリット・デメリットをご紹介していきます。
【バイオリンかピアノを始めるタイミング】
そもそも、お子さん本人の意志で習いたいと言っているか、親御さんが習って欲しいと思っているかで、始める年齢も変わってきますが、バイオリンもピアノも始めるタイミングは似ている気がします。
①集中できる時間
レッスンは1回30分程度の教室が多いので、30分程度の時間集中できるかどうかが1つのポイントになります。月齢が低ければ低いほど1つのことに集中できる時間が短くなりますので、普段の遊びなどでどれくらい集中力があるかどうかを観察することが大切です。
②意思疎通
先生からの質問に答えることができるかどうかで判断するのもいいと思います。
③数字の理解
数字の理解ができることで、レッスンの進みもスムーズにいきますので、数が数えられることを1つの目安にしている先生も多くいます。
④「習いたい」と言ったら熱が冷める前にすぐ!
たまたまテレビで見た方の演奏がカッコ良かった、音が好き、など習いたいと思う理由は様々ですが、お子さんに「習いたい」と言われたら熱が冷める前に教室を探したり体験レッスンを受けるのがお勧めです。
私も子供からピアノを習いたいと言われ、一週間後に「習いたい?」と聞き「習いたい」という意志は変わらなかったので、すぐに体験レッスンを受けました。先生との受け答えや先生の仰っていることが理解できていたため、すぐに入会を決め楽しく通っています。
子供は熱しやすく冷めるのも早いです。タイミングを逃して音楽に全く興味がなくなってしまったという話も聞いたことがあります。
【バイオリンとピアノを両立して習うメリット】
バイオリンをメインで考えると、ピアノを両立して習うことで、音の仕組みを理解したり音感が身についたり、暗譜が早くなることもあります。
また、バイオリンは自分で音を作り出す楽器ですので、和音を弾くのは容易ではありません。それに対してピアノは同時に音を出すことが早い段階から可能になるので、和声感が身につきます。和声感が身につくと、次の音がどういう音か予測しやすくなったりしますので、その延長で「初見(初めて楽譜を見て弾くこと)」で弾く力が早く身につくかもしれません。
ただ、バイオリンとピアノをそれぞれ違う先生に習うのも1つの手ですが、それだと結構大変です。バイオリンの先生でピアノも教えられる先生も中にはいますので、バイオリンをメインでピアノも少しと思われている親御さんは先生に尋ねてみるのもいいかもしれません。
【バイオリンとピアノを両立して習うデメリット】
①弾き始めるまでの準備
バイオリンは、弾き始める前に準備が必要で、その準備に時間がかかっている時はピアノの練習にまで意識が向かないかもしれません。
バイオリンは以下の準備が必要ですね。
・ケースを開けて肩当てをつける
・弓の毛を張り松脂をつける
・調弦をする
松脂をつけるまでは段々と早くなってきますが、調弦は小さいお子さんなら尚更一人では難しいのでお手伝いが必要になります。
②指番号の違い
幼児さんの場合は、いきなり楽器を弾くよりはリズム遊びや楽器を叩いたり先生の真似をしたりということから始める先生が多いですが、指番号を導入すると混乱するお子さんも中にはいらっしゃいます。
バイオリンとピアノでは指番号が異なるので、大人の方で小さい頃からずっとピアノを弾いてきて、バイオリンを弾きたいと習いにきた方は、指番号が混ざると仰る方が多かったです。それを考えると、小さいうちからのバイオリンとピアノの両立はある意味、指番号の混乱が少なく弾けるかもしれません。
【バイオリンとピアノを両立するためには】
コツコツと練習することが大切です。最初から1日何分と決めるとそれが日課となり、「練習しなきゃ」というよりは、「練習しよう」という風になると思いますので、親御さんの言葉掛けも大切になってきます。両立するのはお子さんにとっては大変なこともありますので、明らかにどちらかの練習量が減ったりした時は、そっと見守るかお休みしてみるなど休憩時間も必要です。
とにかく「楽しむ」ことが一番ですので、「練習しなきゃ」ではなく「楽しいから練習しよう」という環境になると一番理想的ではあります。
いかがでしたか?
私は小さい頃はバイオリンとピアノと両立していましたが、途中でピアノだけになり、最終的にはバイオリンだけになりました。練習やレッスンが辛くなるのは音楽から離れる原因にもなりますので、まずは「楽しい」ということを体感してもらう所から始められるといいですね。
※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。
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