「歌うように弾く」を表現する方法

こんにちは。葉加瀬アカデミー事務局です。

葉加瀬アカデミーの生徒さんから
「歌うように弾くってどういうこと?」
「先生に歌うように弾くと注意されたけど、そもそもどうやって歌えば良いの?」
という質問をよく頂戴いたします。

本日は葉加瀬アカデミー専属バイオリニストayaさんに
「歌うように弾く」ことについて解説して頂きましたので、皆様にお届けいたします。

◆◆ 葉加瀬アカデミー専属バイオリニスト Ayaさんの解説 ◆◆

バイオリンをひく上で大事なことは「音をイメージすること」です。

こういう音が出したい
あの演奏家のようになりたい

理想の音があると良いと思います。
私の解釈ですが参考になれば嬉しいです。

●色彩と喜怒哀楽

私が高校生の頃、大学で師事することになる先生にレッスンを受けていました。

「正確に忠実に弾けているけど、あなたの音に色がないの。音楽は歌心よ。」
「この部分は赤は赤でも、真っ赤・くすんだ赤・ワインレッドなのか
どういう赤で表現したら良いと思う?」

と言われ衝撃を受けたのを覚えています。

それまではリズムを正確に弾くのが正しいと教育されてきたので
それが当たり前になっており、
歌心・色彩と言われ考え方がガラリと変わりました。

それからの日々、私の練習は楽譜の分析から始まりました。

・曲ができた背景
・色に例えると何色になるか
・喜怒哀楽でいうと何の感情か

を主に分析していました。

すると、楽譜が理解できて音楽が心から楽しいと思えるようになったのです。
そう、具体的なイメージを持つと音にしやすいのです。

楽譜は作曲家からのメッセージです。
意味のない音符なんて1つもありません。
休符にも1つ1つ意味があります。

技術練習も大事ですが、
色やどんな音で表現するかイメージを持てるようになるまで楽譜の分析も大事ですね。

●歌うということ

具体的なイメージを持つと、忠実にしかひけてなかった私にも歌心が芽生え始めました。
よくレッスンで声に出して歌ってました。
「歌えないフレーズは楽器でひくことはできないのよ」という言葉に納得!
楽器だけを持って声に出して歌いながら左指のみ動かす練習をよくしていたものです。

歌えるようになると

・身体が反応して自然に指が動く
・何小節フレーズでとれば良いのか分かるようになる

歌うことって、上達の近道だと思います。
効果はすぐに実感できるのでおすすめの練習方法です。

「歌う」ように弾く経験があまりない方には、
バイオリンとピアノ伴奏楽譜又は総譜を見ながら聴くことをお薦めします。

ピアノ伴奏や総譜(スコア)を見ながら聴くと、
自分のパート以外にも目と耳で見聞きすることになるので、
伴奏を聴くべきポイント・強調するメロディが分かるようになります。

●歌手の歌い方

葉加瀬校長も歌うことについて、どういう歌い方が良いかを
オリジナルシリーズの「73-27-01 船上にて」や「73-32-01 瑞風」で仰っています。

歌手が表現する時の息の使い方や強弱にも注目したい所です。
バイオリンでいうと、どこで息を吸って吐くか・弓を切り替えす
タイミング・音の強弱の付け方と同じことです。

特に演歌のヴィブラートは、かけ始めのタイミングやどのくらい揺らすのかが
とっても絶妙でバイオリンでヴィブラートをかける時の参考になります。
「ヴィブラートを意識して聴いてみよう」って思いながら聴くと、
ヴィブラート部分が不思議としっかりと聴こえるようになって面白いので、
機会があれば演歌を聴いてみてください。

●「歌うように弾くを表現する方法」まとめ

表情豊かな音楽は聴いている人の心を動かします。
楽譜に書いてある細かい所まで分析できると表現が楽しくなってきます。

まずは弾く前にどんな音で、どんな心で弾きたいかイメージをしましょう。
そして声に出して歌ってイメージを膨らませるのも良いでしょう。
自分の感性も磨かれます♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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