タイとスラーはどう違うの? 苦手なタイの克服方法もお教えします!

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

「タイとスラーは同じ弧線だけど何が違うの?」「どうやってタイかスラーか判断するの?」という質問をよく耳にします。タイとスラーの違い・タイの苦手意識を克服するための練習方法をご紹介します。

♪タイとは
タイは「同じ音」に弧線がかかっていることです。よく目にするのは小節をまたいだ弧線だと思います。同じ小節内でも同じ音の弧線であればタイと判断します。

Lesson 14-01-02v2 シンコペーション(4分音符タイ)】※正会員様はリンクからご覧いただけます

では、タイとは具体的にどのようにに音を出すのでしょうか?
弧線でつながれた音の拍分伸ばすのですが、「タイの後ろの音はひき直さない」というのが最大のポイントです!

ちなみに、臨時記号(#や♭など)はその小節内だけで有効ですが、タイで小節をまたいだ場合の臨時記号は「小節をまたいだ後の音も臨時記号が有効」となります。これは覚えておくととても便利です!

♪スラーとは
基本的に「異なる音にかかる弧線」のことで、スラーがかかっている時は滑らかに切れ目なく演奏します。

「同じ音の弧線なのにスラーという場合はあるのでしょうか?」
結論から言うと、あります。その場合タイと違うのは、同じ音の弧線であってもスラーの場合はスタッカート(・)やテヌート(-)が付くということです。スラーの中でテヌートが付いていたら一弓でひく中で音と音の間に隙間を空けてひき、スタッカートが付いていたら一弓で音は短くひきます。

Lesson 48-01-01 同じ音のスラー】※正会員様はリンクからご覧いただけます

♪タイの苦手意識を克服するには?
タイについて苦手意識を持っている方は多いですが、その理由の大半が「タイの部分で数えられなくなるから」だと聞きます。
そんな方は、ぜひこのような手順で練習してみてください。

1.タイを取った状態でひいてみましょう。
2.タイを取った状態で歌ってみましょう。
3.タイを取った状態で歌う時に、少しタイで繋げる意識を持って歌ってみましょう。
4.実際タイをつけた状態で歌ってみましょう。
5.タイがある状態で歌えたら、ひいてみましょう。

この手順を繰り返し行うことで、いつの間にかタイに対する苦手意識が薄れていきますよ。
まずは下記のような、簡単でわかりやすい楽譜からチャレンジしてみてください。

Lesson 14-01-02v2 シンコペーション(4分音符タイ)】※正会員様はリンクからご覧いただけます

♪まとめ
タイとスラーの違いを理解すると、楽譜を読むのがさらに楽しくなってきます。タイの時につまずきそうになったら、ぜひ「歌って」リズムの確認をしてみてください。メトロノームがあればメトロノームをかけて歌うと、さらにしっかりと拍感を捉えることができるのでオススメです♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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