こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

バイオリンを始めて数年経って指が回ってくるようになってきて、定番のクラシック曲である『パッヘルベルのカノン』や『G線上のアリア』をひいてみたいなと思っている方はいらっしゃいませんか？今回はピッタリのレッスンとコツを共にご紹介していきます。

１．ウォーミングアップ
ますはウォーミングアップをしましょう。開放弦の練習や移弦の練習を、葉加瀬アカデミーの教材の中から毎回１～２つずつピックアップし、ウォーミングアップに取り入れることをオススメします。
【Lesson02　開放弦の練習】※正会員様はリンクからご覧いただけます

♪苦手意識がある所を明確にしましょう
例えば「移弦がうまくいかない・隣の音が鳴る・肘の高さが合っているのか分からない」などご自分の苦手な所を把握していると、「何を練習したらいいのか」が明確になり、効率の良い練習をすることができます。

・移弦がうまくいかない、隣の音が鳴るという方は、Lesson「02 開放弦の練習」で、まずは１弦ずつひいてみて肘の角度を再確認してみましょう。
・肘の高さが合っているのかよく分からないという方もLesson「02 開放弦の練習」で、お手本動画で肘の高さを再確認してみましょう。

２．音階
曲によって調号（♭や♯の数）が違います。ひきたい曲の調号に合わせて、下記のように音階を選択するといいと思います。

・パッヘルベルのカノン
『カノン』はD Major（ニ長調）なのでLesson「07-04-01 Dメジャー音階」をひくと左指のウォーミングアップになります。

・G戦上のアリア
『G線上のアリア』もD Major（ニ長調）なので同様にLesson「07-04-01 Dメジャー音階」をひくと左指のウォーミングアップになります。

３．右手や左手の技術奏法
ひきたい曲によって、スラーが多い・スタッカートがある・タイが多いといった特徴があります。

・パッヘルベルのカノン
オススメレッスンは「14 シンコペーション」・「16 タイ」・「03 リズム（1）」・「03-04-01 各種音符（連続）」です。
シンコペーションやタイや16分音符は苦手意識が高い方が多いので、お手本動画を見ながらマスターしていきましょう♪また、各種音符の所は音符の長さが変わるときに右手も速さを変えるという練習です。短い練習曲でしっかり練習すれば、『カノン』のシンコペーション・タイ・各音符が気持ちよくひけるはずです。

・G線上のアリア
『G線上のアリア』はかなりスローテンポの曲ですので、Lesson「03-05-01 強弱のあるロングトーン」で、まずは右手に力が入らないように練習していきましょう。それができたら応用練習で強弱が付けられるようにしていきましょう。

４．曲の練習
左手と右手のウォーミングアップ、並びにご自分の苦手意識がある箇所の練習が終わったら曲に入りましょう。

♪オススメの練習方法
①何回かお手本動画を見聞きして、「弓のどの辺りから始めているか・弓のスピード」を確認する。
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②２画面か３画面で音楽を流して、「左指の指番号や弓のダウンアップ」を確認する。
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③２画面で音楽を流して、左指のみ押さえてみる（何回か反復練習）。
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④左指が大丈夫だと思ったら、実際に弓を持ってひいてみる（その時に録音や録画をしておくと便利です）。
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⑤録音などを聞き直して、どこがつまずいたか把握する（もしかしたらつまずいた箇所に、「移弦の時に弓が止まる」などの共通点があるかもしれないので、自己分析をすると曲をひく前の練習が効率よく行えます）。
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⑥音楽はかけずに、無音状態かメトロノームだけでつまずいた所を部分練習する。
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⑦つまずいた部分を含んだ前後数小節を音楽に合わせてみる。
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⑧音楽をかけて全体を通してみる。

いかがでしたか？
今回は『カノン』や『G線上のアリア』をひくためのオススメレッスンをご紹介しましたが、今後も色々な曲をピックアップしてオススメレッスンをご紹介していく予定です。お楽しみに！

●この記事で取り上げているレッスン（※正会員様はリンクからご覧いただけます）
【Lesson04　移弦】
【Lesson07-04-01　Dメジャー音階】
【Lesson14　シンコペーション】
【Lesson16　タイ】
【Lesson03　リズム（1）】
【Lesson03-05-01　強弱のあるロングトーン】

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。