地味だけどとても大事!音階練習はどうして必要なの?

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

「上手くなるには音階の練習が大事」「曲ばかりひいていたら音程がきっちり取れない」などという話を耳にしたことありませんか?
しかし、一方で「音階練習をするより曲を練習した方が上手くなりそう・時間がないから音階練習はしていない」などの声も良く聞きます。

音階練習は地味な練習なので、ついつい「今日はしなくてもいいかな」などと思ってしまうことがあるかもしれません。私も小さい頃は、同じように考えて練習を怠った経験があります。
しかし、音階や分散和音を練習することは、曲をひく技量にも結びつくと言われることがあります。
今回は自分の経験談と共に、音階練習の重要性をお伝えしていけたらと思います。

それでは、オススメの音階練習について見ていきましょう!

♪耳の感覚を養う練習
「音をイメージすること」が大事です。ただ楽譜に書いてある音符をひくだけでは、残念ながら「良い」練習とは言い切れません。下記の点を意識して練習してみましょう。
・今ひいている音階が「長調なのか短調なのか」を把握してひいているか
・自分が想像している音程と実際鳴らしている音程が一致しているか
・伴奏を鳴らした場合、ひいている次の音の伴奏の和音がイメージできているか

♪伴奏をつけることで旋律的に音階をイメージする練習
伴奏をつけると、旋律的に音階をイメージすることができるようになります。
葉加瀬アカデミーでは全てのレッスンに伴奏音源が付いていますので、Lesson「07-04-01 Dメジャー音階」でバイオリンの音をOffにし、伴奏のみを聴いて「どういう風に進行しているか」を確認してみてください。伴奏を聴いて旋律的に音階がイメージできると、曲の中でも「次の音はこうかな?」と予測することができ、後に初見でひくのも苦でなくなります。自分の音の聞こえ方も変わってきますよ!
Lesson07-04-01  Dメジャー音階】※正会員様はリンクからご覧いただけます

私は小さい頃、音階を1人でひいていてもなかなか旋律的なイメージができず、音階は楽しくないものと思っていました。しかし、伴奏をつけてもらうようにしたところ、段々と音階を旋律的にイメージするができるようになりました。すると曲をひく時でもそれが生きてきて、音程の取り方や曲全体のイメージが分かるようになり、「こうひきたい」「ここはこんなイメージかな?」と書いてある音符の意味を分析するのが楽しくなりました。また、ずっと音程を外していた部分が、ピッタリと音程が取れるようになったのです! この時に感じた音階をイメージする大事さを皆さんにも実感していただきたいです。

♪様々な速さで練習する
まずは♩=80くらいの2分音符で練習を始めるといいと思います。ゆっくりとした速さで練習する狙いは、伴奏を流しながらひいた場合、自分の音と伴奏音源の和音がはまっているかどうか耳で確かめながらひくことです。自分の音だけでなく、伴奏の音に耳を傾けることによって自然と耳の感覚が養えるようになります。

徐々にテンポを速くしていくことによって、今度は左指がしっかり回っているか確認することができます。つまづく箇所があったらその前後を取り出して部分練習をすると良いでしょう。「どの指の押さえが弱い・こういうパターンの時に指が止まりやすい」など自分の弱点の把握もできるのでオススメです。

♪スラーをつけて音楽的に練習する
「音階も音楽なのだから音楽的にひいてみることも表現力を養う練習になる」とある先生に助言され、スラーを付けていかに音楽的にひけるか・クレッシェンドやデクレッシェンドをつけて音階を曲のようにひくを実践してみました。すると表現の幅が広がってとにかく楽しく、かつ音程も良くなりました。

まずは2つ・4つスラーと、弓の返し時にできるだけ弓の返しが目立たないように続けてひけるようにしましょう。余裕がある方は8つスラーまでチャレンジしてみてください。

♪分散和音の練習
音階と同じように「分散和音」も非常に大事です。曲中にもたくさん出てきます。音階のように順番ではなく音が飛ぶので、次の音をイメージしてひくようにしてみましょう。

いかがでしたか?
音階の練習が大事だということがお分かりいただけたかと思います。音階は地味な練習なのでどうしても曲ばかりを練習しがちですが、ぜひ音階の意味を理解していただき、少しでも音階の練習していただけたら嬉しいです。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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