自宅での自習、何をしたらいい?お家での練習を楽しくする方法〜色々な練習のカタチ〜

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

自粛生活が続いていますが、皆さん体調は崩されていないですか?皆でこれを乗り越えたら、また楽しい音楽の時間が待っています♪レッスンがお休みになり自宅で自習することも多くなっている今、お家でも楽しめる練習方法をご紹介します。

♪仕事・勉強などのお休み時間を使ってクラシックを聴いて心を整える
・BGMとして流す
テレワークや学校が休校になってずっとお家にいる方も多いと思います。家は落ち着くはずなのに、普段と環境が違うからか、見えないストレスが溜まっていませんか?

仕事や勉強などのお昼休みや軽いお休みの時間を使って、クラシック音楽を聴いている方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで、「集中して聴く」よりもあえて「BGMとして流す」ことをお勧めしたいと思います。お勧めは「モーツアルト」の音楽です。個人の好みもあるとは思いますが、なぜお勧めと言い切れるかというと、気分が明るくなる・イライラが落ち着く・心を整える・リラックス効果が期待できるからです。

私は、ゆっくりしたい時にモーツアルトを聴いていたこともありましたが、どうしても聴き入ってしまって仕事のことを考えてしまい、かえってゆっくりできなくなることもありました。そこで、調べ物をしたり家事をしている時にBGMとして流してみたら随分と心が穏やかになったので、それ以来ずっとそうしています。

レッスンが休講続きで練習が億劫になっている方も、何かをする時にクラシックをBGMとして流してみると、心が穏やかになって「練習してみようかな」という気分になれるかもしれません。

・気分で曲のセレクトを変える
落ち着きたい時にはゆっくりとした曲、仕事や勉強などで一気にラストスパートをかけたい時には、テンポが速い曲をかけると気分が高揚して仕事が早く終わるとも言われています。

お店などでもゆっくりした曲がかかっているとついつい長居してしまう・速い曲がかかっていると無意識に「早くしなきゃ」と慌てた経験はありませんか?曲1つで人の心を変える音楽の力ってすごいですね。

♪練習する気分になれない方にお勧めの練習
練習することは「弾くこと」だけではありません。弾く練習と同じくらい私が大事と考えていることは、CDやYouTubeなどでプロオーケストラや有名な音楽家の音楽に触れることです。これは、バイオリンを始めて間もない方から何年も経つ方まで、誰もが必要なことです。良い音楽を耳に入れなければ良いイメージは作れないですし、音楽表現が難しいと思ってしまうのは、圧倒的に「聴くこと」が足りていないからだと思います。

・始めて間もない〜数年の方
始めて間もない〜数年の方は、楽譜を見て弾くことで頭がいっぱいになると思います。葉加瀬アカデミーを受講されている方は、曲などのレッスンの「お手本」をご覧になったことがあるかと思います。そのお手本を何回も聴いたり弓の使い方を見てみましょう。音楽が耳にしっかりと入ってきて、お手本がどういう抑揚(音が大きい・小さいなど)を付けているか、楽譜に書いてある強弱記号などの意味を理解することができ「この辺りでこうするんだ」と自分なりに弾き方が分かってくると思います。

・バイオリンを始めて何年も経っている方
バイオリンを始めて何年も経っている方は、耳が肥えてきて「もっとこういう音を出したい・憧れの〇〇(演奏家)のように弾きたい」といった目標が出てくると思います。そこでお勧めしたいのが演奏の聴き比べです。細かい表現や音色は各演奏者によって違います。聴き比べをして自分の気に入った表現を取り入れ、自分のオリジナルにしていきます。まずは、「真似」をしてみることがとても大事なんです。それに加えてこのフレーズはどういう色彩か、といったイメージを考えると更に表現の幅が広がってきます。

♪楽譜を読むのが苦手な方向けの練習
楽譜を読むのが苦手な方もいらっしゃると思います。レッスンがあると、どうしても曲の練習をしなければいけなくて、先生のお手本を頼りに弾いたりして楽譜がちゃんと読めていないことはありませんか?レッスンがお休みの今だからこそできる、楽譜を読むのが苦手な方にお勧めの練習を紹介します。

葉加瀬アカデミーを受講している方は、音階や曲の「1画面で練習」を開き、セッティングでバイオリンの音を消してから音源を再生します。まず音の名前を言いながら歌ってみましょう。その時にどちらかの親指から1本ずつ使って、曲のテンポ(拍子)に合わせて叩きながら歌うとリズムの苦手意識が少なくなることも期待できます。つまずいた所は何の音か・どのリズムかを分析しながら繰り返し歌っていくと、自分の苦手なリズムパターンを見つけることができ克服に繋がります。結果、頭で考えなくても無意識に歌えるようになってきます。

市販されている音符やリズムに関してのドリルなどを解くよりは、数多くの楽譜を見てリズムを意識して歌う、実践型の練習をお勧めします。リズムや音符がわからなければ、「1画面で練習」のバイオリンの音をONにしてお手本を聴いてリズムを覚えることもできます。その方が「できた」という効果を感じやすいです。克服をしていけると、バイオリンを弾くのがとても楽になってきますよ♪

♪自分が弾いている動画を撮ってみる
動画を撮ることに躊躇いを感じる方もいらっしゃると思いますが、動画を撮る→見るという作業は実はとても大事なことなんです。レッスンでは先生に指摘してもらえますが、レッスンがない今、「フォームがどうなっているのだろうか」など心配になる方もいらっしゃると思います。

動画を撮って見直すことを繰り返していくと、自分の小さな変化に気がつくようになります。
例えば、動画を見直して弓が弦に対して垂直に弾けていない・姿勢が前のめりになっていると視覚的に気がついた時に、今度は音に耳を傾けてみると意外と移弦がうまくいっていないなど、「〇〇だから〇〇になる」といった関連がわかることがあります。

また、「〇〇が原因で〇〇になっている」だけでなく、「〇〇をこうしたからうまくいった」といった自己分析もできます。レッスンがお休みの今、自己分析をしてみるのはいかがですか?最初は音階や曲の1フレーズを撮って分析することをお勧めします。今までとは違った練習で案外新鮮かもしれません。

♪ロングトーンが何秒弾けるか試してみよう
最後にお勧めする練習は「ロングトーン」です。短い音よりもロングトーンを弾く方が難しい技術です。ロングトーンは、強弱記号がない限りは最初から最後まで同じ音量で弾きますので、弦に対して一定の圧力で弾かないといけません。

この「一定の圧力で弾く」ことはとても難しい技術の1つです。あえてロングトーンをできるだけ一定の圧力と速さで弾けるか試してみるのはいかがですか?

書道で漢数字の一を書くのをイメージしてみてください。一定の圧力と速さで筆を動かしていますね。それと全く同じで一定の圧力で弾くことがポイントです。

ロングトーンの練習というといかにも練習感がありますが、弓元から弓先までゲーム感覚で弓が何秒保てるか測ってみると面白いかもしれません。

いかがでしたか?
お家でも楽しめる練習方法を色々とご紹介してきましたが、練習といっても、弾くだけではなく「見る」「聴く」練習も同様に大切です。
その時の気分などで「弾く・見る・聴く」のうち、どの練習にするか決めてみるとモチベーション維持がしやすくなると思います。見る・聴く練習はすぐに効果は出ないかもしれませんが、ある時必ず形になって現われます。見る・聴くこともとても大事な練習だということがみなさんに伝わっていたら嬉しいです。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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