楽器のトラブルを防ごう!梅雨を乗り切るお助けアイテム

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

雨が多く湿度が高くジメジメした季節がやってきましたね。

緊急事態宣言が解除されたことで、教室のレッスンも徐々に再開となりました。レッスンの前に少し練習をしようと久しぶりに楽器ケースを開いた方も多いのではないでしょうか?

・駒の位置を調整しようとしたら駒が割れた
・弦が緩んでいたので直そうとしたら、ペグが回らないため力を入れすぎて弦が切れた
・ペグが回らなくてチューニングができない
・音がこもっている

最近そんなトラブルを耳にしました。今回は、楽器がダメージを受けやすくなる梅雨の時期を乗り切るためのアイテムをご紹介します。

♪バイオリン用のレインコート
雨の日、傘をさしていても雨でケースに水滴がつくことがある…中の楽器は無事?と気になってしまうと思います。透明の袋などで雨用のカバーを手作りしている方もいらっしゃいますが、ケースの上からかぶせる「Pedi」のレインコートがお勧めです。分数バイオリンケースサイズもございます。生地に防水加工されているそうなので、雨の日でも安心して持ち運びできますし、使わない時は小さく折りたたみもできるので、楽器ケースの外ポケットなどに入れておけばいざという時に安心です♪

♪湿度調節材(湿気時)
冬の乾燥対策でダンピットなどの保湿剤を入れている方はすぐに取り出して、除湿剤を入れておきましょう。たくさんの種類があるので、ご自分にあったものを使うのが良いと思います。

・モイスレガート
バイオリン型や四角などのシートで、2年間ケース内の湿度を一定にしてくれる、年間通して使えるものになります。時期によって乾燥剤と保湿剤の入替が面倒な場合はこちらのモイスレガートをお勧めします。

・ドライフォルテ
何回かお役立ちコラムでもご紹介してきましたが、Aya一押しです!
除湿剤ですが、過度な乾燥はせずに適度な湿度に保ってくれるので、私は毎年この時期に使っています。これを入れることで、楽器の音にも少しずつではありますが響きが出てくるといった変化もありました。

♪ペグコンポジション
これは年間通して使うものではないので、購入するか迷う方も多いと思いますが、この時期に楽器のペグが回りにくく「ギギギギ」と今にも折れてしまいそうな音がしていて、チューニングができなくて困っている方は1本持っておくと安心です。

ペグコンポジションは、ペグの滑りをよくするため、この時期によく使われます。茶色いチョークになっていて、糸巻き部分にペグコンポジションを塗ると滑りが良くなりチューニングがスムーズにできるようになります。

いかがでしたか?
一工夫するだけで、梅雨時のバイオリンの持ち運びや練習が安心してできるようになります。皆さんも梅雨対策をするとペグが回らないなどのトラブルが起きにくくなると思いますので、ぜひご自分にあった方法を見つけて頂きたいと思います。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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