練習の成果を発揮するために♪ 本番で演奏するにあたっての心構え

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

コロナ禍でまだまだ安心して生活できない日々が続いています。コンサートが開催されなくなることも多く、開催されたとしても無観客でのライブ配信などが多いのではないでしょうか。そんな今だからこそ、本番での演奏の心構えについて考えていきたいと思います。

♪舞台に出る前にしておくといいこと

①余計なことを考えずに深呼吸!堂々とする
演奏が始まってしまえばある程度の緊張で済むけれど、演奏が始まるまでの時間の過ごし方が難しいという方が多いように思います。
演奏が始まるまでの間、少なからず心拍数は上がっていると思いますので、目を瞑って深呼吸をして心を落ち着かせましょう。私はそのように過ごすことが多いです。また、深呼吸をしている間に、上手く弾いている自分を想像して胸を張って堂々としていたい所です。

②飲食はほどほどに
できるだけ本番1時間前までには食事を済ませておくことをお勧めします。
本番前にたくさん食べてしまうとまず眠くなってしまいます。また、ついつい喉が渇いて飲み物を飲んでしまうと演奏中にお手洗いに行きたくなってしまうので、本番前の飲食はほどほどにしましょう。人によってはお腹が空いている方が演奏に集中できるという方、お腹が空いているとパワーが出ないから食べたいという方、様々です。自分はどのようなタイプなのか把握しておくことが大事です。

③小腹が空いたらチョコレートがお勧め
手軽に持ち運べて食べられるのと、栄養価が高いのでチョコレートがお勧めです。

④楽器や楽譜のチェック
音が合っているか・肩当てがついているか・松脂を塗っているか・楽譜があるかを確認してください。肩当ては外れてしまうことがありますので、常にチェックしてください。

⑤冬場は使い捨てカイロが必需品。飲み物は生姜湯や生姜紅茶がお勧め
冷え性の方は、冬場は使い捨てカイロが必需品になっている方も多いと思います。指先が冷えてしまうと指が回らなくなるので注意が必要です。
また、身体を根本的に暖めるには生姜湯や生姜紅茶がお勧めです。ポカポカになるので緊張もいくらか解れるようです。

♪本番の舞台上で気をつけること

①何事も慌てずにゆっくりと
本番はトラブルがつきものです。そういう時こそゆっくりと慌てずに行動したいですね。

②チューニングがなかなか合わなくても気にしない
例えばオーケストラやカルテットのコンサートで、自分だけチューニングが合わずに他の奏者を待たせてしまっているとします。内心ヒヤヒヤで焦ってしまうと思いますが、そうするとかえってチューニングができなくなってしまいます。なかなか合わなくても気にしなくて全く問題ありません。

③演奏を始める前に深呼吸を
心拍数が上がっている中での演奏は、演奏のテンポまでも速くしてしまうことがあります。演奏前に必ず深呼吸をしてから始めてみてください。それだけで少しは落ち着けると思います。

④弓の張り具合を確認!
スポットライトや空調で弓の毛が張ってしまうことがあるので、弾き始める前に毛の張り具合はどうか確認してみてください。

⑤最後まで集中力を切らさない
演奏中のミスは誰にでも起こりうることです。100%の力を出し切れる人はなかなかいないのではないかと思います。例えミスをしたとしても集中力を切らさずに最後まで弾き切りましょう。

⑥最初と最後のおじぎはゆっくり丁寧に
聴いてくれてありがとうという気持ちを込めて、おじぎはゆっくり丁寧にしましょう。

♪緊張する状態は練習が足りないかも?

「あるフレーズや指使いが成功するか心配」と緊張している状態は、もしかしたら根本的に練習が足りていない証拠かもしれません。毎日練習すればいいかというとそういうわけではなくて、1回の練習にどれだけ集中して効率よく練習できるかが大切だと思います。もし音程に自信がなければ音階や分散和音の練習を中心に、移弦の時に緊張してうまくいかなければ開放弦の移弦の練習をする、といったように、自分の苦手な部分を取り出して練習するのが一番効果的です。

♪本番で力を発揮するために

本番で力を発揮するために大切なことは意外にも、自分の体調を整えることです。体調が悪い状態で弾くとせっかく練習してきたものが発揮できません。本番に向けての体調管理がとても大切です。

もう1つ大切なのがイメージトレーニングです。
本番で弾いている自分をイメージしながら練習していきます。「緊張したらここで指が回らなくなりそう」「この指使いを間違えそう」などと予測しながら練習できるといいです。また、楽器の構え方・弓の乗せ方・弾き終わった後などのイメージトレーニングをしておくと緊張は和らいでくるはずです。

♪本番で得たことを次の本番に繋げる

本番に出ると「今回は〇〇だったから次はこうしよう」「弓が思うように動かなかったから次はしっかり弓を乗せたい」などと収穫がたくさんあります。ご自分の理想を思い描くことが大事で、それに向かって演奏をよくしていこうとするとモチベーション維持にも繋がります。「上手くなりたい」という気持ちが何よりも大事です。その気持ちがあれば、例えミスがあったとしても気持ちがお客さんに届いていると思います。

いかがでしたか?
本番前に何をしたらいいか、お勧めをご紹介してきました。本番前の食事や何をするのかなど、自分の中でルーティーンが決まっていると迷いがなくなりますね。
また、寒い時期には指先が冷えると思いますので、冬場に本番がある際には、冷え性の方は使い捨てカイロをケースに常備しておくと安心です。

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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