メトロノームを使った練習にはどんな効果があるの?お勧めの練習方法とは

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

皆さんは練習する時に、メトロノームを使って練習していますか?それとも、音が煩わしいから等の理由で使っていないでしょうか?

今回は、メトロノームを使った練習のポイントと、お勧めの練習方法をご紹介していきたいと思います。

【メトロノームはなぜ使う?】

人間は機械ではないので、バイオリンを弾いているとついついテンポが速くなったり遅くなったりしてしまう、そんな経験はありませんか?そのような時、メトロノームをつけると正確なテンポで弾くことができます。

私自身、レッスンをする時にメトロノームを使うことがありますし、自分の練習の時もよく使っています。

メトロノームを使う理由は、一定のテンポを保ちながら弾けるようにするためです。自分では一定のテンポで弾けていると思っても、意外と速くなったり遅くなったりしているんです!メトロノームに合わせて弾いてもずれてしまった時は、何が原因か(=移弦・苦手な箇所・左指が回らない・音符の数え間違いetc…)をしっかりと把握する事がとても大事です。

生徒さんにメトロノームなしの状態で弾いてもらうと、弾ける部分はテンポが速くなってしまったり、逆に難しい部分はどんどんゆっくりになっていって曲が止まってしまうことも度々…なんてこともあります。そういうことを防ぐためにもメトロノームを使って練習していきます。

【メトロノームを使う時はどんな時?】

メトロノームは自分が一定のテンポで弾けてないなと思った所で使うのがベストです。音階やロングトーンなど、メトロノームを聴きながら一定のテンポで弾けているか確認するのがお勧めです。

私の狙いはもう1つあって、開放弦の練習でメトロノームを使って「楽譜をしっかりと読む」「音を聴く(多人数で弾いている時は他の音を聴く)」練習にも利用しています。拍をしっかり感じて何拍伸ばすか、弾きながら人の音を聴くことを意識してもらっています。

【曲の練習では使う時と使わない時がある】

曲の通し練習の時には、機械的になりすぎてしまうので基本的には使わないことが多いですが、多人数で弾くときや、16分音符など速いパッセージの時にテンポが保たれているか確認するためにメトロノームを使うことがあります。演奏が機械的になりすぎると聴き手の心地良さがなくなってしまうかなと思いますので、曲を通す時にはかけずに、部分部分でメトロノーム練習をするのが良いと思います。人それぞれ確認したい場所で使うことをお勧めします。

【メトロノームのお勧めの使い方】

まずはその曲の自分が弾けそうなテンポに合わせて、メトロノームを鳴らして歌ってみます。歌うことがポイントです!その時にスムーズに歌えなかったら、弾く時にもつまずいてしまうので、少しテンポを遅くしてみます。

そして、弾くときは一気に弾こうとせずに、何小節かに区切って弾いてみてください。つまずく箇所は何回も歌って弾いての繰り返しをすると、弾けるようになる過程が自分でも実感できます。

【お勧めのメトロノーム】

お勧めはヤマハやセイコーなどから出ている、チューナーとメトロノーム機能が一体になっているものです。譜面台に置けるので、楽譜を見ながらメトロノームの速さも確認できて練習しやすいです。また、スマートフォンのアプリでもメトロノームがあり、どこでも使えて便利です。

ちなみに、振り子式のメトロノームは、平らなところに置かないといけないため、ピアノには向いていますが、バイオリンを弾く場合は使い勝手が悪いと感じています。

いかがでしたか?

メトロノームばかりに頼ってしまう練習は良くないですが、適度にメトロノームを使った練習は、しっかり弾けたか確認する上で欠かせないものになります。

ぜひメトロノームを活用して練習してみてくださいね。この記事が効果的な練習方法を探すヒントになったら嬉しいです♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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