葉加瀬校長のアルバム『Dal Segno ~Story of My Life』の「Dal Segno」とは?~繰り返し記号について~

こんにちは。葉加瀬アカデミー専属バイオリニストのAyaです。

2019年に発売された『Dal Segno ~Story of My Life』は、葉加瀬校長が影響を受けてきたクラシック曲、愛してきた楽曲のカバーを全12曲新録したアルバムです。

アルバムタイトルにもある「Dal Segno(ダルセーニョ)」は、実は繰り返し記号として実際に楽譜上でよく使われるものです。今回は、繰り返し記号に焦点を当てて、似ている記号と共に、どう繰り返していくのか楽譜の読み方をご紹介していきたいと思います。

♪「Dal Segno」=「D.S.」

◆楽譜1

この譜面の最後に「D.S.」があります。これを「ダルセーニョ」と言い、「この部分からセーニョマークに戻る」という意味です。

Sに※マークを合わせたようなマークのことを「セーニョマーク」と言い、「D.S.」があったら必ずセーニョマークに戻ります。

セーニョマークに戻った後は、「fine(フィーネ)」で終わります。

以上を踏まえて、上記の楽譜の演奏順番を考えてみましょう。

【A→B→C→D→E→F→G→H→C→D→E】 となります。

♪「Da Capo」=「D.C.」

◆楽譜2

譜面の最後に「D.C.」があります。これを「ダカーポ」と言い、「この部分から曲の始めに戻って演奏する」という意味です。

「D.S.」は必ずセーニョマークに戻るのに対して、「D.C.」は曲の始めに戻りますので、混乱しないように覚えておきましょう♪

以上を踏まえて、上記の楽譜の演奏順番を考えてみましょう。

【A→B→C→D→E→F→G→A→B→C→D→E】 となります。

♪「Coda」とは

◆楽譜3

こちらの譜面で、Codaがある場合にどう演奏するのか考えていきましょう。

「Coda」とは、エンディングという意味で、曲の最後に締め括るためにつけられた部分のことを言います。

この譜面では
①セーニョマーク
②To Coda(コーダに飛ぶ)
③D.S.
④Coda

の4つの用語があります。

4つの用語の意味を考えながら、上記の楽譜の演奏順番を考えてみましょう。

【A→B→C→D→E→F→B→C→D→G→H】 となります。

♪リピート記号と1カッコ、2カッコ

◆楽譜4

一番メジャーな繰り返し記号は、リピート記号と1カッコ、2カッコではないでしょうか。
こちらの譜面で、どういう風に繰り返すのか考えていきましょう。

リピート記号は、太い線・細い線の2縦線と点2つで書かれた小節線のことを言います。

数字のカッコですが、「1カッコ」「2カッコ」と呼びます。1カッコを演奏したら繰り返し記号があるので最初に戻ります。繰り返した後は1カッコには行かずに2カッコに飛びます。

以上を踏まえて、上記の楽譜の演奏順番を考えてみましょう。

【【A→B→C→D→A→B→C→E→F】 となります。

いかがでしたか?
繰り返し記号は、弦楽合奏やオーケストラの曲にたくさん出てきます。どう繰り返してどう飛ぶのか理解できていると、弾いている時に混乱しないでしょう。色々な楽譜を見て繰り返し記号に慣れると、演奏がとっても楽しくなりますよ♪

※この記事は、葉加瀬アカデミー専属バイオリニストAyaさんが書いた原稿を、担当者が編集したものです。

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